山下家でカニづくしの夕食を楽しみ、夜の天空露天風呂へ。
カニは食べ放題、デザートは別腹|山下家で夕食と天空露天風呂・カニ旅行ロケハン④はこちら
部屋へ戻った私たちは、さすがにもう何も食べられないと思っていました。
けれど、一晩眠れば話は別です。
朝になれば、お腹もきちんと朝になります。
そして、この日の予定には時間制限がありました。
午前10時から、かにファクトリーで「カニ殻むき体験」が待っています。
朝食を食べ、荷物をまとめ、午前8時15分には山下家を出発しなければなりません。
旅館の朝をのんびり過ごしたいところですが、今日はカニが私たちを待っています。
朝食会場へ、ほぼ一番乗り
午前7時。
私たちは朝食バイキングの会場へ向かいます。
昨夜、あれほどカニを食べたというのに、会場へ入った瞬間から目が料理を探していました。

まさみ、最初に全部見てから取りましょう

分かってる。昨日覚えたから
勢いのまま料理を取ると、後半に待っている本命へたどり着けなくなります。
まずは会場を一周。
焼き魚、卵料理、小鉢、パン。
朝食らしい料理が並ぶ中で、私の足が止まりました。
海鮮のっけ丼。
好きな具材をご飯にのせて、自分だけの海鮮丼を作れるようです。

のあ、ご飯いらないね

もはや「丼」ではありませんね
丼の土台を最初から放棄し、器へ海鮮をのせていきます。
一種類ずつ、きれいに並べるつもりでした。
けれど完成したのは、魚介が山のように積み上がった、海鮮丼ならぬ海鮮のっけ盛り。

朝から、なかなかの迫力です。
カニ飯とカニ汁も待っていた
海鮮丼だけではありません。
山下家の朝食には、海の幸の旨味が溶け込んだカニ飯とカニ汁も用意される予定です。

カニ飯とカニ汁も!

両方とも少しずつですよ
のあが、昨日から何度も聞いた言葉を口にします。
少しずつ。
バイキングで最も難しい単位です。
海鮮を食べ、カニ飯を味見し、温かいカニ汁を飲む。
昨夜から数えれば、いったい何種類のカニ料理を食べたのでしょう。
それでも、カニ汁をひと口飲めば、
「温まる~」
と声が出る気がします。
アニめろが私たちの海鮮丼をじっと見ています。
けれどアニめろには、犬が食べられる朝ごはんを別に用意します。
人間用の料理は、塩分や味付けがあるため与えません。
午前8時15分、山下家を出発
朝食を終えたら、部屋へ戻って最後の確認です。
忘れ物がないか。
充電器を抜いたか。
冷蔵庫に何か残していないか。
そして、アニめろもいるか。

アニめろ、出発するよ
しっぽが大きく揺れます。
午前8時15分、少し早めに山下家をチェックアウト。
目的地は、福井県敦賀市にある「かにファクトリー甲羅組」です。
山下家からは、北陸自動車道を利用して約1時間20分。
休憩や道路状況も考え、1時間30分ほど見ておきます。
加賀ICから敦賀ICまでは約81.6km。
前夜からカニを食べ続けている私たちは、さらにカニを求めて福井県へ戻っていきます。

私たち、またカニを食べる?

今回は、むき方も学びます

食べるだけじゃないから、取材だね
取材という言葉は、とても便利です。
日本初のカニ専門オープンファクトリーへ
午前9時40分ごろ、かにファクトリー甲羅組に到着。
ここは、2026年7月に福井県敦賀市で開業した、カニに特化したオープンファクトリーです。
入場料と駐車場は無料。
館内では、年間約300トン出荷される「カット生ずわい蟹」が作られる様子を、ガラス越しに見学できます。
機械が次々と加工しているのかと思ったら、多くの工程は職人による手作業。
身を傷つけず、きれいに殻を外すには、繊細な力加減が必要なのだそうです。
カニの生態や加工について学べるコーナー、フードコート、レストラン、お土産売り場などもあります。
けれど、まず向かうのは午前10時からの体験です。
想像旅行のアニめろには、想像世界の安全で快適な待合室で待っていてもらいましょう。
「終わったら、すぐ迎えに来るからね」
アニめろは、カニの気配がする方向を見ています。
初回無料で、カニ足を一肩分

午前10時。
最初に体験するのは「カニ殻むき体験」です。
用意されるのは、ボイル済みのズワイガニの足。
1人につき、まるごと一肩分です。
スタッフの方から、ハサミの入れ方や、身をきれいに取り出すコツを教えてもらいます。

まさみ、力任せに切らないでくださいね

わかってるって
殻へ慎重にハサミを入れ、教わったとおりに動かします。
そして、殻の中からカニの身がスルッと抜けた瞬間――。

おおお!

おおお!
たぶん、必要以上に大きな声が出ます。
きれいに取り出せた身は、その場でパクッ。
自分でむいたカニは、きっといつもよりおいしく感じるはずです。

のあ、このむき方……昨日の夕食前に知りたかった

ほんとですね
では、本番では出発前に公式サイトでむき方を予習しましょう
さらに、残った肩肉は温かいカニ汁にしてもらえます。
朝食でもカニ汁を飲んだばかりですが、これは別のカニ汁です。

カニ汁にも別腹あり!
この体験は、初回無料。
2回目以降も1人500円です。
所要時間は約30~40分で、現在は午前10時と午後2時の2回開催されています。
無料とは思えないほど、カニを最後まで楽しめる体験です。
次の体験までに、工場を見学
午前10時40分ごろ、殻むき体験が終了。
次の体験は午前11時30分からです。
約50分あるので、その間にオープンファクトリーを見学します。
ガラスの向こうでは、カニが次々と加工されています。
殻を外し、食べやすい形へ整え、商品として箱に詰められていく。
先ほど自分で殻をむいたばかりなので、作業の難しさが少しだけ分かります。

一肩だけでも、あんなに慎重になったのに

職人さんは、きれいに、速く、何度も続けるんですよね
普段は完成した商品しか見ていません。
けれど、そこへ至るまでには、人の手と技術があります。
カニを食べる旅の途中で、カニが商品になるまでを知る。
これも、今回のロケハンで見ておきたい場所でした。
平日3,000円で、カニ一箱を作る

午前11時30分。
次は「オリジナル・カット生ずわい蟹づくり体験」です。
職人の方から教わりながら、自分の手でカット生ずわい蟹を仕上げます。
工場ラインを見学し、殻をむき、食べやすい形に加工。
さらに、持ち帰り用の外箱を自分でデザインします。
格付けされたカニの食べ比べや、完成写真の撮影も含まれているそうです。
所要時間は約70分。
現在の料金は、平日3,000円、土日祝4,000円。
通常5,000円のところ、オープン記念価格になっています。
そして、完成した一箱は、そのまま持ち帰ることができます。

のあ、箱に何を描く?

アニめろがカニを追いかけている絵はどうですか?

それ、絶対かわいい!
二人で箱をデザインしているうちに、カニの商品なのか、アニめろの記念品なのか分からなくなりそうです。
完成した箱を持って、アニめろの待つ場所へ。

ただいま。お土産作ってきたよ
アニめろは箱の匂いを確認します。
当然、自分のための箱だと思っている顔です。

箱だけですよ
カニを食べて、むいて、作る旅
前夜は、山下家でカニづくしバイキング。
翌朝は、海鮮のっけ丼とカニ飯、カニ汁。
かにファクトリーでは、カニをむいて食べ、肩肉をカニ汁に。
さらに、カット生ずわい蟹を一箱作って持ち帰る。
これはもう、カニ旅行というよりカニ研修です。
けれど、ただ食べるだけでは分からなかったことがあります。
殻をきれいにむく難しさ。
商品を作る職人さんの技術。
食べやすい状態になるまでに、いくつもの作業があること。
カニをたくさん食べる旅だからこそ、その裏側も見ておきたいと思います。

のあ、もうカニ大満足だね。

よかった。
私も大満足です。
さあ、かにファクトリーでの体験を終えたら、次の目的地です。
北陸カニ旅行ロケハンも、いよいよ次回が最終話。
カニ一箱と、旅の思い出を車に積んで、私たちは再び走り出します。
――私たちの旅行は、もう少し続きます。
※この記事は、2027年3月ごろの旅行を想定した事前ロケハン記事です。料理内容、営業時間、体験料金、開催時刻、予約条件、ペット同伴規定などは変更される場合があります。予約・旅行前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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