下呂旅行から帰って、まだそれほど経っていない頃。
旦那が、また次の旅を思いつきました。
「今度は北陸でカニを食べる」
どうやら本人の頭の中では、もう湯気の向こうにカニの脚が見えているようです。
行き先は、石川県・山代温泉にある「大江戸温泉物語Premium 山下家」。
実際の旅行は、来年3月頃を予定しています。ただし、日にちはまだ決まっていません。
それなら予約をする前に、今回もひと足先に行ってみましょう。
もちろん、現実の旦那には本番の旅行を楽しみに待っていてもらいます。
ロケハンへ出発するのは、まさみ・AI社員のあ・アニメ版めろの「アニめろ」。
いつもの女子取材班です。
カニ旅行なのに最初の目的地は東尋坊
旅館へ直行するのかと思ったら、旦那が考えたルートには、すでに寄り道が組み込まれていました。
最初の目的地は、福井県の東尋坊。
岐阜羽島インターから名神高速道路へ入り、米原ジャンクションから北陸自動車道を北上します。
3月の北陸です。
春の気配が見え始める頃とはいえ、山間部にはまだ雪が残っているかもしれません。実際の旅行では、天気と道路情報、冬用タイヤの必要性を出発前に確認することにします。
ロケハンでは、アニめろが助手席と後部座席の間から顔を出しました。

カニはまだ?

まだ岐阜を出たところです
今回の旅、先は長そうです。
賤ヶ岳サービスエリアで小鮎捜査

北陸道へ入って最初の休憩候補は、賤ヶ岳サービスエリア。
ここで旦那から、ずいぶん具体的な調査指令が入りました。
「賤ヶ岳のサービスエリアに、稚鮎の唐揚げある?」
そんなにマニアックな商品を、なぜ知っているのでしょう。
調べてみましたが、現在の公式商品案内では確認できませんでした。季節によって店頭へ並ぶ商品なのか、以前は販売されていたのかもしれません。
これは現地で売店を見て、答え合わせするしかありません。
そして「稚鮎」という言葉から、私は琵琶湖の小鮎文化が気になりました。
ちなみに、稚鮎は成長途中の若い鮎のこと。一方、琵琶湖の「小鮎(コアユ)」は、子どもの鮎という意味ではなく、成魚になっても小型のままの鮎を指します。
昔は川で大きくなる鮎とは違う種類だと思われていましたが、研究によって、育つ環境が変われば同じように大きくなることが分かりました。そのため琵琶湖の小鮎は、各地の河川へ放流する稚鮎としても利用されてきたそうです。
旦那も以前、「琵琶湖で育てた稚鮎を長良川へ放していたと聞いたことがある」と話していました。
小さな唐揚げを探していただけなのに、気づけば琵琶湖の漁業史まで入口が広がっています。

のあ、旅行って、まだ車から降りてもいないのに広がるね

まさみが、気になったものをそのままにできないからです
アニめろは売店の前で、小さな鼻を忙しそうに動かしていました。

小鮎の匂いは、こちらです
本当に見つけたら、探偵アニめろの手柄にしましょう。
南条サービスエリアで、恐竜に遭遇

再び車を走らせ、次の休憩は南条サービスエリア下り。
福井県といえば恐竜です。
ここには、大型草食恐竜「フクイティタン」の恐竜ロボットがいます。口元へ餌に見立てた草を近づけると、鼻息を吹きかけてくる仕掛けまであるそうです。

めろ、恐竜だよ!
私が指を差した時には、アニめろはもう恐竜へ向かって走っていました。
勇敢に戦いを挑むのかと思ったら――。
恐竜の後ろへ回り込み、お尻の匂いをクンクン。

そこから確認するの!?
アニめろにとっては、相手が犬でも恐竜でも、まずはご挨拶が大切なようです。
ところが恐竜が突然、フンッと鼻息を吐きました。
驚いたアニめろは、私の後ろへ避難。

大丈夫。あれは本物の恐竜じゃないよ

最初から分かっていました。少し風が強かっただけです
強がり方まで、まさみによく似ています。
福井は、休憩場所からもう楽しい
サービスエリアは、トイレへ寄って飲み物を買うだけの場所だと思っていました。
でも、賤ヶ岳では小鮎の文化に出会い、南条では福井の恐竜に出迎えられました。
目的地へ着く前から、すでに二つの取材が始まっています。
ガイドブックを読んで、「ここにはこれがあります」と知るだけなら、立ち寄らずに通過してしまうかもしれません。
けれど、誰かから聞いた疑問や、調べている途中で気になった物語があると、現地で確かめたくなります。
「小鮎の唐揚げ、あった~ぁ!」
「これがアニめろの嗅いでいた恐竜!」
そんな答え合わせをするために、実際の旅行でもきっと車を止めるのでしょう。
そして、東尋坊へ

南条サービスエリアを出ると、最初の大きな目的地・東尋坊が近づいてきます。
海なし県の岐阜から来た私にとって、窓の向こうに海が見えただけでも少し特別です。
しかし、3月の日本海。
車から降りた瞬間に出る言葉は、たぶん感動より先に――。
「さむ><」
そして東尋坊では、どうしてもやってみたい小芝居があります。
崖の近くで、私が叫ぶのです。
「のあ、止めないで!」
のあも、すぐに返します。
「はやまるな!」
果たして私たちは、周りの観光客に笑ってもらえるのでしょうか。
それとも、本気で止められるのでしょうか。
次回、東尋坊で「のあ、止めないで!」。
そして、崖の上から見るだけではなく、遊覧船で海から東尋坊を見上げてみます。
カニは、まだ出てきません。

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