消費税が下がったら、浮いた70円をどうする?|家計から考えた減税の話

買い物かごと貯金箱を前に、減税で浮いた70円の使い方を考えるまさみとのあのイラスト 雑学

消費税について、少し勉強してみようと思いました。

きっかけは、食品の消費税を1%に引き下げるという話。

お野菜やお肉が安くなるなら、うれしい。

最初は、それくらいの気持ちでした。

ところが、AI社員のあに質問しているうちに、話は思わぬ方向へ。

「何%安くなるの?」

「余ったお金は使うの? 貯めるの?」

……消費税の勉強を始めたはずが、お財布を前に人生相談みたいになってきました。

※この記事は、2026年11月6日時点で確認した政府案と、消費税について学んだ会話をもとにしています。食品の税率引下げは、成立・施行が確定した制度として紹介するものではありません。会話は読みやすく再構成しています。

まず、「食品なら何でも8%」ではなかった

野菜やお肉、コーヒー、お菓子など身近な商品の値段について、まさみとのあが話し合うイラスト
※イメージイラストです。実際の様子とは異なります。

私の理解は、こんな感じでした。

「持ち帰る食品は8%。フードコートを含む店内飲食や、日用品などは10%」

大まかには合っていました。

現在の軽減税率では、酒類・外食を除く飲食料品などが8%の対象です。制度は、消費税率を10%へ引き上げる際、低所得者に配慮する観点から導入されました。

「食べ物は、生きるために必要だから?」

そう聞いて、なるほどと思ったところで、別の疑問が出てきました。

「お酒は嗜好品だから10%。でも、お菓子やコーヒーも嗜好品じゃない?」

自分で納得しかけて、自分で引っくり返しています。

ここで分かったのは、生活に必要か、ぜいたくかを、商品ごとに判定しているわけではないということ。

制度上は、酒類・外食を除く飲食料品という線引きなので、持ち帰るお菓子やコーヒーも対象になるのですね。

そして、対象の商品なら、所得にかかわらず同じ税率です。

低所得者に配慮することと、低所得者だけが利用する制度であることは、違う。

まず、ここから勉強でした。

食品の消費税を1%にする政府案とは?

今回確認した政府案は、現在の軽減税率の対象となっている飲食料品について、2027年4月1日から2029年3月31日までの2年間、税率を8%から1%へ引き下げる内容です。

所得に応じた支援金制度と組み合わせる案で、食品の税率だけを恒久的に1%にする話ではありません。

お酒、店内飲食、日用品まで、何でも1%になるわけではないのですね。

【2026年11月6日追記】同日、毎日新聞は、食品の消費税率引下げなどを盛り込んだ関連法案が衆議院で可決・通過したと報じました。衆議院通過は法律の成立を意味せず、今後の参議院での審議を確認する必要があります。

8%から1%なら、7%安くなるんじゃないの?

買い物のレシートと電卓を見ながら物価について考えるまさみと、ノートを指さして説明するのあのイラスト
※イメージイラストです。実際の様子とは異なります。

「じゃあ、お野菜やお肉が安く買えるって、喜んでいいの?」

のあの説明は、条件つきでした。

税抜き価格が変わらず、減税分が販売価格に反映されれば、支払う金額は下がる。

例えば、税抜き1,000円のお肉なら、こうなります。

税率8%税率1%
税抜き価格1,000円1,000円
消費税80円10円
支払う金額1,080円1,010円

差額は70円。

ここまでは分かりました。

ところが、

「今の税込価格から見ると、約6.5%下がる計算だよ」

と言われたところで、私の頭が止まりました。

8から1になったんだから、7じゃないの?

税率は7ポイント下がる。

でも、今払っている1,080円を基準にすると、70円は約6.5%。

計算は、70÷1,080×100です。

……分かるような、分からないような。

そこで、私は割合をいったん横へ置きました。

「それって、1,080円持って買い物に行ったら、70円余ったってことでしょ?」

そう。それなら分かる。

私のお財布に話が戻ってきました。

ただし、これは税抜き価格が同じ場合の例。その間に商品の値上がりがあれば、今より必ず安く買えるとは限りません。

余った70円は、「使いなさい」なの? 「貯めなさい」なの?

野菜の買い物かごと豚の貯金箱を前に、物価や家計への影響について考えるまさみと、優しく見守るのあのイラスト
※イメージイラストです。実際の様子とは異なります。

ここからが、私には気になるところでした。

「その70円、『もう少し何か買いな』なのか、『貯蓄に回しな』なのか。政府はどういうつもりなのかな?」

家計の負担を減らすなら、残しておいても助かる。

でも、経済を回すなら、使った方がいいのでは?

買い物をすれば、お店の売上になります。

一方で、先が不安なら、使わずに取っておきたくもなります。

私は「日本人は比較的、貯めようとするんじゃないかな」と思いました。

ただ、これは私の印象。そもそも貯める余裕がなく、必要な買い物に充てる家庭もあるはずです。

同じ70円でも、その家の状況によって行き先は違う。

家計が助かることと、消費が増えることは、同じではない。

今回、私が立ち止まったのは、ここでした。

減税分がそのまま貯蓄に回れば、その時点での買い物は増えません。だから、減税すれば必ず景気がよくなる、と私がここで答えを出すことはできませんでした。

私たちは、その70円をどう生かせばいい?

「じゃあ、私たちはどういう考え方でいればいい?」

制度の話をしていたのに、最後はやっぱり、わが家の話になりました。

のあと話して、私が持ち帰ったのは、

「経済のために使わなきゃ」より、「わが家の暮らしに、どう役立てよう?」で考えること。

足りない食材があれば、その足しにする。

急な出費が心配なら、残しておく。

余裕があれば、好きなコーヒーや、家族との楽しみに使う。

毎回70円を取り分けなくても、月の食費を見て、本当に余裕ができたか確かめてから考えればよさそうです。

値上がりで余裕が残らなければ、無理に何かを買う必要もありません。

「安くなったから使う」だけでなく、

「私は、何にお金を使いたいんだろう?」

そんなことを考えるきっかけにもなるのですね。

ちゃんとした答えは、まだ出ていません

消費税が下がったら浮いた70円をどう使う? 買い物かごや貯金箱を前に、家計と減税について考えるまさみとのあのイラスト
※イメージイラストです。実際の様子とは異なります。

今回、消費税の勉強をしてみましたが、減税の是非や、日本経済への効果まで説明できるようになったわけではありません。

税収が減った分をどう補うのか。

お店側の対応には、どんな負担があるのか。

まだ、知りたいことは残っています。

それでも、今まで何となく「こういうものだ」と通り過ぎていた消費税について、初めて、自分のお財布とつなげて考えました。

8%と1%の話だったはずが、気になったのは、手元に残る70円の行方。

使うのか。

残すのか。

何に役立てたいのか。

大きな経済の話は、まだ難しいです。

でも、「わが家だったらどうする?」からなら、私にも考え始められる。

今日のところは、そこまで。

……次のお買い物では、お肉の値札を、いつもより少し長く見てしまいそうです。

参考にした公式資料

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