探偵のあ 事件File1「詐欺師を暴け!」 |種なしぶどうはどうやって作る?スイカ、バナナまで調べたら事件になった

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旬で美味しい種なし巨峰を食べていました。

食べやすくてありがたい。

食べる度に思います。

「種がないのに、どうやって作ってるんだろう?」

そこで、何気なくのあに聞いてみました。

ねえ、種なしぶどうってどうやって作るの?

本当に、ただそれだけの質問でした。

まさかこの小さな疑問で、

ぶどう → スイカ → バナナ達が

ひとつの詐欺事件の容疑者に発展してしまうとは、この時の私はまだ知る由もありませんでした。

種なしぶどうはどうやって作るの?

のあが教えてくれました。

「種なしぶどうを作る方法のひとつに、ジベレリンという植物ホルモンを利用する方法があります。
人間にホルモンがあるように、植物にも成長などに関わる植物ホルモンがあります。

ジベレリンもそのひとつ。

ぶどうでは品種や栽培方法によって、花の房をジベレリンの液に浸すなどの処理をすることで、種ができるのを抑えたり、実を大きく育てたりします。」

容疑者1ぶどう

スイカも同じ?

スイカはまた違います

種なしスイカは、ぶどうとは仕組みが違った

「種なしスイカでは、ぶどうとは違って染色体の数が関係しています。

普通のスイカは「2倍体」。

そこから染色体を倍加させた「4倍体」を作り、2倍体と4倍体を交配すると「3倍体」のスイカができます。

この3倍体のスイカは、正常な種を作りにくいため、私たちが食べる種なしスイカになります。」

容疑者2スイカ

じゃあ……バナナは?

バナナも面白いですよ

バナナの黒い点は種だと思ってました

「野生のバナナには、硬くて大きな種を持つものがあります。

ところが、普段スーパーで売られている栽培バナナの多くは、種をほとんど作らない栽培バナナです。

主に株元から出てくる子株などを利用して、人の手で増やしてきたんです。

何千年という長い時間を、人間と一緒に歩いてきた果物なんですね。」

そしてもう一つ、バナナには、さらに秘密がありました。

容疑者3バナナ

バナナについての更なる新事実・・・

それは・・・

えっ、バナナって木じゃないの?

バナナは木本植物ではなく、大型の多年草、つまり巨大な草の仲間だというんです。

…………え?

のあは淡々と語り続けます。

「私たちが幹だと思っている部分は、本当の木の幹ではありません。

葉の付け根が何重にも重なってできた「偽茎(ぎけい)」と呼ばれる部分。

しかも、一度実をつけた偽茎は基本的にそこで役目を終え、次の世代へつないでいきます。」

騙された!

長年ずっと、

「バナナの木」

だと思っていました。

これは……。

事件です。

あ、でもこれって

詐欺じゃなくて私たちの勘違いじゃない?

本日の捜査結果

🍇 ぶどう
植物ホルモンのジベレリンなどを利用して種なしに。
判定:シロ

🍉 スイカ
染色体数の異なるスイカを利用して3倍体を作る。
判定:シロ

🍌 バナナ
種をほとんど作らない栽培品種は、子株などを利用して受け継がれてきた。
そして木ではなく、大型の多年草。
しかし本人が「私は木です」と名乗った事実は確認できず。

判定:シロ

ということで――。

真犯人:人類の思い込み。

バナナさん。

大変申し訳ございませんでした。

「なんで?」から始まった果物の話

始まりは、本当にただ巨峰を食べていただけでした。

「種がないな」

「そういえば、どうやって種なしにするんだろう?」

そんな小さな疑問から、

ぶどうの植物ホルモンを知り、

スイカの染色体を知り、

バナナが人間と長い歴史を歩いてきたことを知りました。

そして最終的には、

バナナを詐欺師扱いしていました。

ごめん、バナナ。

でも、こういう「なんで?」から始まる寄り道って面白いですね。

毎日のように見ているもの。

普通に食べているもの。

知っているつもりだったもの。

ちょっと立ち止まって、

「なんでだろう?」

と思ってみると、その向こうに全然知らなかった世界があったりします。

今回、一番びっくりしたこと。

植物ホルモンでもありません。

染色体でもありません。

何千年というバナナの歴史でもありません。

やっぱり私はこれです。

バナナ、木じゃなかった。

たぶん次にスーパーでバナナを見かけたら、今までとは少し違う目で見ると思います。

木じゃないけど。

そしてまた何か、

「これって、なんで?」

を見つけてしまったら――。

探偵のあの出番かもしれません。

探偵のあ 事件File1「詐欺師を暴け!」

――事件解決。

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